
能登半島地震の被災地を視察した日本医師会の松本吉郎会長は17日の会見で、「地震の恐ろしさを改めて痛感し、被災地を今後も支えていかなければならないという思いを強くした」と述べた。今後も、都道府県医師会や医療関係団体と一緒に、「医療面から被災地の支援に全力で取り組む」とした。
松本会長は12日、石川県医師会の安田健二会長らと共に、石川県庁内のJMAT(日医災害医療チーム)調整本部、公立能登総合病院(七尾市)内のJMAT七尾調整支部、恵寿総合病院(七尾市)、いしかわ総合スポーツセンター(金沢市)に設置された1.5次避難所を訪問した。
●医療・福祉スタッフ、「圧倒的に不足」 馳知事
県庁で面談した馳浩知事は、▽1.5次避難所の受け入れがいつまで可能か不明▽医療・福祉スタッフが圧倒的に不足している―といった状況を説明したという。知事から人員確保の要請を受け、松本会長は、医師をはじめとする医療従事者の派遣をできる限り進めると伝えた。
七尾調整支部では、県北部へのJMAT派遣を強化する方針について、説明を受けた。恵寿総合病院では、神野正博理事長から、七尾市内の医療提供体制の状況を聞いた。