能登半島地震について、厚生労働省が8日に開いた災害対策本部で、本部長の武見敬三厚生労働相は「避難生活の長期化を見据え、避難所の健康管理などについて、他の都道府県からの広域支援で強化する」と述べた。
3連休までに、保健師らによる14チームを、石川県の珠洲市、能登町、穴水町、七尾市、県庁に派遣したと説明。連休明けから、11チームを輪島市、金沢市に送るとした。
こうした活動を、県庁や保健所で的確に調整できるよう、DHEAT(災害時健康危機管理支援チーム)7チームが、県庁などで活動する。
武見厚労相は、岸田文雄首相の指示にも言及。避難所の衛生管理、仮設トイレ・マスクの輸送、みなし避難所の確保と「二次避難」の加速などに、取り組む必要があるとの認識も示した。
給水対応にも、引き続き注力する構えだ。8日午後4時時点で、石川に向け、日本水道協会などが給水車82台を派遣している。
●珠洲市の医療職が「疲弊」 防災相が対応求める
武見厚労相によると、松村祥史防災担当相は、特に珠洲市の病院で、医療職が「相当疲弊している」と懸念。厚労省に対応を求めたという。