
東北医師会連合会は29日、災害対応をテーマにしたシンポジウムを開いた。登壇した日本医師会の細川秀一常任理事は、10月から日医で運用を始める会員情報管理システム「MAMIS(マミス)」を通じて、JMAT(日医災害医療チーム)への参加を勤務医に呼びかけていく姿勢を示した。
細川氏は、日医会員の約6割を占める勤務医に対し、JMATへの参加を促す仕組みが必要と説明。マミスを通じて、勤務医にJMATへの参加意思を確認し、事前登録などにつなげる考え方を示した。「B会員(勤務医)の先生も、積極的にJMATに入っていただけるための動きを、現在している」と述べた。
●JMAT、救急救命士の活用も「重要」
能登半島地震では、民間の救急救命士や医学生が、業務調整を担うロジスティクス担当者として、JMATに参加したと振り返った。
救急救命士の活躍は、「非常に重要」と話した。さらなる参加に向けて、救急救命士の団体に働きかけているとした。
医学生については、都道府県医師会から大学病院や大学に協力を呼びかけていくことで、「(参加を)広げることができるのでは」と語った。