能登地震について、厚生労働省は7日午後4時までの被災状況や対応をまとめた。石川県薬剤師会はこの日から、県内の珠洲市、輪島市、穴水町に薬剤師を派遣。医療用医薬品・OTCを持って避難所を巡回し、被災者の薬相談、医師が処方した薬の調剤、避難所の衛生管理などに当たる。
岐阜県薬と岐阜薬科大によるモバイルファーマシーも、同日から1台出動し、珠洲市周辺を巡回した。さらに、宮城県薬、三重県薬も、モバイルファーマシー出動に向け、準備しているという。
●DMATは166隊、DPATは18隊に 「DWAT」も調整
石川で活動するDMAT(災害派遣医療チーム)は計166隊に増えた。県庁本部で36隊、病院・避難所などで130隊が動いている。
DPAT(災害派遣精神医療チーム)も計18隊に拡大。活動拠点本部で9隊、病院・避難所などで9隊が動いている。
国立病院機構の医療班は、計5班が活動。能登地域で3班、輪島地域で2班が動いている。
DWAT(災害派遣福祉チーム)の派遣に向けても、調整が進んでいる。
●被災した高齢者施設、173施設に
医療機関では、石川の10施設、富山県の1施設で、断水や医療用ガス使用不可が続いている。
被災した高齢者関係施設は、計173施設に増加。断水や停電が起きている。173施設のうち、石川は134施設、富山は20施設、新潟県は19施設となっている。
障害者関係施設は石川の31施設、救護施設は石川の1施設で、断水などが発生している。
厚労省は被災状況や対応を随時更新し、ホームページで公表している(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37198.html)。