高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)は13日、今年度の「高年齢者活躍企業コンテスト」の入賞者を発表した。JEED理事長が表彰する「優秀賞」の中には、医療・介護の関連事業を手がける3法人も入った。
医療・介護事業を展開する医療法人祐基会(熊本市)は、2022年に70歳定年制を導入。他院で定年退職した人材を、即戦力として採用している。本人との話し合いで、特定の時間数や時間帯を設けずに、高年齢者の短時間勤務を実現しているという。
社会福祉法人名張育成会(三重県名張市)は65歳定年制だが、一定の条件で70歳以降も継続雇用する。高齢職員を中心に勤務シフトを組み、正規職員は柔軟な勤務時間を前提として処遇を向上。正規職員の満足度向上と離職者減少につなげたという。障害福祉、介護などの事業を手がける。
特別養護老人ホーム黎明館を運営する社会福祉法人恭敬会(長崎県佐世保市)は60歳定年だが、希望者全員を70歳まで継続雇用。定年後も同じ職務を続ける場合は、基本給・手当・賞与・退職金を維持している。短時間・短日勤務に変更もできる。
コンテストは39回目。10月4日に、東京都内で表彰式を行う。