日本医科大付属病院(東京都文京区)が、ドクターカーの購入資金を確保するため、3月下旬まで実施したクラウドファンディングは2700万円以上を集め、目標を達成した。10月にも、新たな車両を運用する見込みだ。救命救急科の横堀將司部長は「地域救急医療を守ろうという皆さまの思いをつないで、一人でも多くの患者さんの命を助けたい」と意欲を示している。
病院では2001年からドクターカーを導入。5000件以上の救急患者に対応してきたが、車両の老朽化が進んでいた。ドクターカーの稼働が、自院の収益に直接的にはつながらないため、新車両の購入が課題となっていた。
2~3月に実施したクラウドファンディングでは、目標を1215万円と設定。最終的に、2718万9000円が集まった。
寄せられた資金は、新たな車両の購入や整備・改造のほか、ドライバーの雇用、装備備品などに充てる予定だ。
当初の想定以上の資金が集まったことを受け、横堀氏は「ご支援をいただいた皆さまに深く感謝する」とコメントした。一番うれしかったのは「400人を超える皆さまに、本プロジェクトの趣旨を共感いただいたこと」だとした。