石川県の感染症リスク、考え方を提示  能登地震で感染研【無料】

2024年1月6日 18:12

 国立感染症研究所は5日付で、能登半島地震で被災した石川県について、感染症リスクの考え方をまとめた。地域・避難所で流行する可能性が高い感染症として、▽急性呼吸器感染症(インフルエンザなど)▽感染性胃腸炎/急性下痢症▽咽頭結膜熱―を挙げた。

 急性呼吸器感染症は「避難所の過密状態が継続する場合に、流行する可能性がある」と説明。全国同様に、石川でもインフルエンザの活動性は高いとしている。

 断水の影響もあり、感染性胃腸炎の発生・感染拡大の「リスクは高い」とした。特に避難所で、嘔吐・下痢の症状が生じた場合は、速やかな申告を求めることが必要との見解を示している。

 咽頭結膜熱は、石川の定点サーベイランスを踏まえ、過去6年間で最も高いレベルの流行だと指摘した。

 こうした感染症を防ぐため、手指衛生、咳エチケット、食品衛生管理の強化、トイレの衛生状態の保持といった対応策に言及している。

 感染研がまとめたのは、「令和6年能登半島地震による石川県における被害・感染症に関するリスクアセスメント表」。感染症予防に向け、必要な対応策の優先付けに活用してもらうことを想定している。

 詳細は、感染研のホームページを参照(https://www.niid.go.jp/niid/ja/disaster/12445-saigaikiji-2.html)。

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