石川県のDMAT、76隊に拡大  「DHEAT」も派遣、厚労省【無料】

2024年1月4日 16:06
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災害対策本部で被災状況や対応を確認した=4日、厚労省

 能登半島地震について、厚生労働省は4日、災害対策本部(本部長=武見敬三厚生労働相)を開き、同日午前7時までの被災状況や対応を確認した。石川県で活動するDMAT(災害派遣医療チーム)は76隊に拡大した。

 76隊の内訳は、県庁本部16隊、病院59隊、避難所1隊となっている。

 避難患者が多い公立能登総合病院(七尾市)で17隊、市立輪島病院(輪島市)で13隊、珠洲市総合病院で12隊が活動している。

 DPAT(災害派遣精神医療チーム)は、石川で2隊、活動している。

 さらに、保健所機能を支援するため、石川にDHEAT(災害時健康危機管理支援チーム)を派遣する。4日に滋賀県から、5日に熊本県から派遣予定だ。

●医薬品供給、卸売業者と連携

 医療機関が求める医薬品の供給に当たっては、石川県薬業卸協同組合と連携し、組合加盟の卸売業者が陸路で輸送している。

 すでに要望を受け、公立穴水総合病院(穴水町)、市立輪島病院、柳田温泉病院(能登町)、公立宇出津総合病院(同)には、抗生物質やインスリン製剤などを供給した。

●珠洲市の透析患者、搬送手段を調整中

 透析患者については、石川県、県透析連絡協議会、DMATが連携し、受け入れ病院を調整している。

 3日に透析を予定していた患者のうち、公立宇出津総合病院、市立輪島病院、公立穴水総合病院の患者70人は、バスで搬送した。

 珠洲市総合病院の透析患者は、搬送手段を調整中としている。

 恵寿総合病院(七尾市)、公立能登総合病院の透析患者は、自力で医療機関に受診しているという。

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