武見敬三厚生労働相は12日の閣議後会見で、能登半島地震で被災した高齢者施設の入居者について、「災害関連死が発生しないためには、他の施設への避難を優先させる判断も必要」と述べた。▽停電・断水が続いている地域がある▽入居者の健康悪化の懸念がある▽施設職員も被災している―との背景を念頭に置いている。
「冬の寒い環境の中で、心身ともにつらい状況にいる被災者の命と健康を守ることを、最重要に考えている」と強調。以下の健康管理、衛生対策の取り組みに言及した。
▽DMAT(災害派遣医療チーム)など医療チームの活動▽医薬品など物資の供給▽保健師・感染症専門家の派遣▽医療ニーズが高い人の医療機関の受け入れ調整・搬送支援▽介護・福祉ニーズが高い人への対応▽高齢者施設・福祉施設で生活している人の被災地外での受け入れ・搬送調整―。