武見敬三厚生労働相は9日の閣議後会見で、能登半島地震の被災地での医薬品供給について、「基本的には、要請の翌日には供給できている」と述べた。この日から、新たにモバイルファーマシー(MP)を追加し、石川県輪島市を中心に活動することにも言及した。
医薬品の供給要請については、▽医療機関から石川県庁が要請を受け、地元の医薬品卸に連絡する経路▽医療機関から卸が直接要請を受ける経路―があると説明。外傷治療の抗菌薬など、震災直後に必要となる医薬品に限らず、糖尿病治療のインスリン製剤など、さまざまな要請があるとした。
そうした要請に対しては、「陸路の状況にもよるが、基本的には翌日には現地の医療機関に供給できている」と話した。
●MP、今後も順次追加
MPは7日に1台が出動し、石川県珠洲市を中心に活動。9日以降、もう1台追加する。「今後も現場の状況が確認でき次第、順次、追加出動を予定している」とした。