武見敬三厚生労働相は9日の閣議後会見で、能登半島地震の被災地で、ノロウイルス感染症と思われる報告が約30件あると発表した。1日の震災以降、避難所などで、ノロの疑いがある急性胃腸炎の報告が相次いでいるという。
厚生労働省は8日付の事務連絡で、対策を自治体に呼びかけた。
武見厚労相は、日本環境感染学会のDICT(災害時感染制御支援チーム)支援のため、厚労省職員と国立国際医療研究センターの専門医を、石川県の現地対策本部に派遣していると説明。避難所で感染症が発生した場合の相談体制を整備しているとした。
避難者などに対しては、マスク着用を含めた咳エチケット、手指の衛生、可能な範囲での換気などを要請しているとした。