被災地支援に「全力で取り組む」  日医・松本会長「長期戦を覚悟」【無料】

2024年1月5日 0:27

 日本医師会の松本吉郎会長は4日、能登半島地震の被災地支援について「長期戦を覚悟している」と述べた。2011年3月の東日本大震災時のように、全国的な支援体制を整えるため、「全力で取り組みたい」とした。厚生労働省が開いた緊急連絡会議に出席後、取材に応じた。

 日医は3日、JMAT(日医災害医療チーム)の先遣隊を現地に派遣した。先遣隊の報告によると、現地では道路が寸断されるなど、JMATが活動する上で危険な状況があるという。

 松本会長は、被災地では宿泊先の確保が難しく、気象状況も不安定だと指摘。「二次災害になってもいけない。JMAT派遣は慎重に検討せざるを得ない」と話した。ただ、近日中に、石川県や近隣県のJMATが活動を始める方向で調整を進めているとした。

 5日には、日医で救急災害医療を担当する細川秀一常任理事が現地入りすると説明。会長自身は、8日の週にも現地入りしたいとの意向を示した。

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